第29話

486 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:03:01 ID:MdxLGGAA0

第29話

488 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:04:29 ID:MdxLGGAA0

森は、葉の多い木々が少なくなり、辺りは枯れ木が目立つ様になる。
そして冷たい風に乗る、鼻につく苦々しい臭い。

“毒の沼地”に、近づいて来ている。

( ^ω^)

489 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:06:43 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)(・・・・・・――――――)

( ^ω^)『ジョルジュ、一緒に旅をしないかお?』

( ゚∀゚)『ん?』

( ^ω^)『ブーンはこれから、竜王の島へ向かうつもりだお』

( ^ω^)『ジョルジュも、竜王を倒す事も、一つの目標にしてるんだおね?だったら』

( ^ω^)『共に戦ってくれると、嬉しいお』

( ゚∀゚)『・・・・・・』

( ^ω^)『もちろん・・・過酷な、全てを賭けた戦いになるはずだお』

( ^ω^)『奴に挑むブーンだって、確実に竜王を倒す力を持っているとは言い切れない』

491 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:11:45 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)『でも、でもだからこそ――――――』

( ^ω^)『ジョルジュの拳があれば、こんなに心強い事は無いお!』

( ゚∀゚)『ブーン・・・』

( ^ω^)『死地に友を誘うような事かもしれないけど・・・』

( ^ω^)『君がいてくれれば、絶対に竜王を討てるとブーンは信じるお』

( ^ω^)『どうだろうかお・・・』

( ゚∀゚)『・・・・・・』

492 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:13:14 ID:MdxLGGAA0

( ゚∀゚)『悪いが・・・その話はのれねえ』

( ^ω^)『ジョルジュ』

( ゚∀゚)『俺は修行中の身。いや、それはお前も同じ。だが・・・』

( ゚∀゚)『俺は・・・俺にははまだ、やらなきゃいけない事があるんだ』

( ゚∀゚)『そいつを成すまでは・・・俺は』

( ^ω^)『・・・そうかお』

( ゚∀゚)『言っとくが、臆した訳じゃないからな!』

( ^ω^)『わかってるお。ジョルジュはそんな奴じゃないお』

( ゚∀゚)『しかしブーン、お前の勇気は買うぜ』

( ゚∀゚)『もともと単身であの竜王に歯向かおうなんて考える事自体が凄えんだ』

( ゚∀゚)『お前の冒険の成功を・・・俺は祈っているぞ』

( ^ω^)『ありがとうだお、ジョルジュ!』

493 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:15:30 ID:MdxLGGAA0

494 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:16:49 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)

ブーンは単身――――――ぬるりとした風に吹かれながら
枯れた木の多い森の中をゆく。

この先に、以前にも苦心した、“毒の沼地”がある。
またあの過酷な毒沼に身を投じねばならないが・・・

( ^ω^)「以前は、毒の沼地に手こずったけど」

( ^ω^)「今回は良いアイディアがあるお」

495 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:18:34 ID:MdxLGGAA0

沼地が見えた。
異臭放ち、その禍々しさは以前と変わらず。

沼に殺された獲物の死肉を漁ろうとでもしているのだろうか。
辺りでは、鳥がガアガアと叫び、飛び交う。

( ^ω^)「なんというか、懐かしさすら感じるおね」

ブーンは、やはり少しでも軽くなるよう、荷物の整頓を始める。

どうせ沼地に入れば台無しになってしまうので、
食料などはここで片付けてしまおう。

496 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:20:17 ID:MdxLGGAA0

焚き火を起こし、残りの食料であった
木の実、干し蛇肉、塩豆を、その場でぺろりとたいらげ、己の熱量に換える。

食料の余分などを一切気にせずに、
一気に食べてしまえるのは、少し気持ちが良い。

( ^ω^)「げふ。さて、いくかお」

荷袋から筒状の物を取り出す。
それは、ブーンが竹を加工して作った手製の物だった。

( ^ω^)「こいつがあれば、水面から出して呼吸ができるお」

( ^ω^)「もしまた泥に埋まってしまった時の為にと、用意してたんだお」

( ^ω^)「同じ轍は踏まんお」

497 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:23:13 ID:MdxLGGAA0

旅で恐ろしい目に遭えば、次のそれを避けるためにと学習してゆく。
自分がどういう状況になり得るか、どんな危険が待ち構えているか。

常にあらゆる危機を想定し、それに対し保険をうっていく慎重さが、
冒険者には求められる。

それが出来ぬ者は死ぬ。
もちろん最善の手を尽くしたとしても、天命に逆らえぬときもある。

( ^ω^)「準備できたお」

( ^ω^)「よし・・・」

そうして、ブーンは沼地へ飲み込まれるように入っていった。

周りの黒鳥共が、葬送歌の如く気味の悪い声で泣き続ける中を。

498 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:24:39 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)

ブーンは、毒の沼地と、洞窟を超えた。

一度看破した事があるのに加え、自身の実力も
あの時とは段違いに上がっている。

今回はドラゴンとの対峙が無いとは言え、
思っていた程の苦労はしなかった。

それが、自分が冒険者として成長している証だと思うと、
少し誇らしくも思える。

499 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:26:09 ID:MdxLGGAA0

そしてリムルダールの街に立ち寄る。

一旦ここで疲れを癒し、必要な物の補充をする。

市場の方に向かった。

( ^ω^)

ここに来るのが随分と遠い昔のように思える。
冒険という、密度の濃い日常を過ごしてきているから、そう感じるのだろうか。

リムルダールの街は、あの戦禍の傷跡を残しながらも、
少しずつ再興の兆しをみせていた。

500 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:27:34 ID:MdxLGGAA0

あの忌まわしい事件を乗り越えようとする人々の意志を、ブーンは確かに感じ取る。
終戦直後には無かった、人々の笑顔が、そこにはあったからだ。

そうだ。
悲観的なばかりでは、生きる事など出来はしない。

( ^ω^)「この笑顔を守る為にも・・・」

( ^ω^)「これからが正念場だお」

501 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:29:08 ID:MdxLGGAA0

502 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:30:47 ID:MdxLGGAA0

<ゴンゴン

重い扉を、叩く音と声がする。

瓜゚∀゚)「む。どなたじゃ。入りなされ」

扉がギィギィと軋んで開く。

( ^ω^)「失礼しますお、お久しぶりですお」

503 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:31:46 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「おお。君か」

瓜゚∀゚)「名は、ブーンといったかね」

( ^ω^)「見知り置き頂き、光栄ですお」

瓜゚∀゚)「確か、太陽の石を求め、ラダトームに向かったと記憶しているが・・・」

( ^ω^)「ええ、ですお。そうして、ここに・・・」

瓜゚∀゚)「あいやちょっと待った!」

( ^ω^)「おっ」

504 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:35:16 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「まあ、そう本題に入る前に・・・」

瓜゚∀゚)「何か、土産物でもなかろうか。お茶は入れるぞい」

( ^ω^)「・・・と、言われると思いまして」 ガサゴソ

( ^ω^)「リムルダール名産、鮎の乾物と、角砂糖ですお」

瓜゚∀゚)=3 「うひょー!さ、砂糖とな!こりゃええわい!早速茶を入れるわい!」

ブーンとづーは、茶菓子と湯を囲み、むしゃぶりつき始めた。
特に砂糖の甘みなど、滅多に味わえるものではない。

我れ先と、手を伸ばす。

( ^ω^)「・・・それで、どうでしょうか」ガツガツ

瓜゚∀゚)「うむ・・・君のもって来た太陽の石じゃが」ズズ・・

505 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:36:51 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「これは・・・“小さ過ぎる”」

( ;゜ω゜) ピタ

づーは、机に置かれた“太陽の石”の欠片をつまんで言う。

瓜゚∀゚)「太陽の石を溶かし、それを雨雲の杖でかき混ぜることで
“虹のしずく”が完成する訳じゃが・・・」

瓜゚∀゚)「この大きさでは・・・ぬぅ。流石にしずくの結晶化には至らんかもしれん」 パク

( ;^ω^)「・・・・・・」

瓜゚∀゚)「とりあえずやっては見よう。
だが、もしや出来ぬ・・・という可能性も高い事を承知してくれ」

瓜゚∀゚)「茶が済んだら、すぐにでも“しずく”の生成にかかる」 ズズー パクパク

( ;^ω^)「は・・・はい。お願いしますお」

506 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:38:51 ID:MdxLGGAA0

――――――数刻後。

( ;゜ω゜)「そ、そんな・・・どうしても駄目ですかお?」

瓜゚∀゚)「ううむ・・・」

瓜゚∀゚)「やはりあの大きさでは、しずくを作る事は叶わんかったようじゃ」

( ;゜ω゜)「・・・・・・」

507 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:42:43 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「わざわざ遠方まで足労させて申し訳ないが・・・」

瓜゚∀゚)「うむ・・・」

( ; ω )「そ・・・んな・・・」

瓜゚∀゚)(・・・・・・ブーン・・・)

懸念していた通りの事態が起こった。

ブーンの運んだ太陽の石は、その大きさから――――――
魔の島への架け橋となる“虹のしずく”の素材足り得なかったのだ。

これで、あの島へ渡る方法は途絶えた。

508 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:45:09 ID:MdxLGGAA0

( ; ω )「・・・・・・」

瓜゚∀゚)「君の気持ちは、痛いほどよく解る。ここまで、本当によくぞやった」

瓜゚∀゚)「だが・・・虹のしずくが無いとなると・・・」

瓜゚∀゚)「人の力で彼処に辿り着く事は、もはや・・・」

( ;^ω^)「本当にもう・・・方法は無いんですかお?」

( ;^ω^)「あの・・・船とか、オヨグとか」

瓜゚∀゚)(オヨグ?)「それは厳しいのう・・・」

509 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:46:38 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「今まで国家レベルの大艦隊が出撃した例はあるが」

瓜゚∀゚)「それも虚しく、海屑に散ったのは、君も知っておろう」

瓜゚∀゚)「竜王の魔力により、あの辺りは嵐呼ばれ、渦潮が巻き、
危険な乱海流帯となっているからじゃ」

( ;^ω^)「・・・・・・う」

瓜゚∀゚)「あの島の周囲には、魔力の結界が張られておる」

瓜゚∀゚)「それは同じ魔力による効果でしか弱められぬ。
その役目も、虹のしずくは担っているのだ」

510 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:47:40 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「後は、以前にも言ったかもしれんが」

瓜゚∀゚)「ロトの使用した虹のしずくを手に入れる事」

瓜゚∀゚)「一度使ったものに魔力を注ぎ足して使う訳じゃから、
魔除けの効力などは落ちざるを得んかもしれんが・・・」

瓜゚∀゚)「橋を渡す事は理論上はできよう。だが・・・」

瓜゚∀゚)「それも恐らく無理じゃろうて。広い海の底に沈んでしまっている。
見つけ出すのは、無理じゃ」

( ;^ω^)

511 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:50:28 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)「・・・・・・」

岸壁に立ち、海を望む。

その先には、巨大な竜王の城がそびえる島が見える。

今、ブーンはリムルダール付近の
ロトの勇者が虹のしずくを使ったと言われる、魔島へ一番近い岬に来ていた。

崖に大きな音を立てて、荒波が打ち寄せる。

ガライとはまた異なる潮風は、
どことなく今のブーンの心情を表し、荒んでいるのか。

ここに来たのは、特に何か当てがあるわけでは無い。
ただ、こうしてフラリときているだけだ。

512 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:52:06 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)

自分がこれまでやって来た事のすべてが、ここに来て潰える。

ここから見れば、目的の島までは、もう本当に目と鼻の先なのだ。

だからこそ、本当に悔しかった。

( ^ω^)「ブーンの今までの冒険の辛さは」

( ^ω^)「全部、無駄だったのかお・・・」

513 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:53:41 ID:MdxLGGAA0

これまで超えてきた、幾多の試練を思い返す。
拳を握り固める力が、強くなる。

しかし、どうあれ竜王のもとへ行く術は、失われた。

自分に出来る事は、無い。

こうなったら、一縷の望みにかけて、筏(いかだ)でもこしらえて、
海を無理矢理に超えてやろうか。

まず確実に無理だろうが・・・・・・

実際自分に出来る事と言えば、もうそれ位しかない。

514 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:55:36 ID:MdxLGGAA0

もしくは・・・帰る事。

( ^ω^)

何もかもを諦めて、故郷に帰るか。

ラダトームでは無く・・・あの街へ。
あの人の待つ、ガライへ。

――――――――――――――――――

从 ゚∀从

――――――――――――――――――

515 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:57:19 ID:MdxLGGAA0

そういう選択肢だってあり得る。

驕りでなく、今の自分ほどの力があれば、
少なくとも自分の身近にいる大切な人を、守り通すだけの事くらいはできる筈だ。

もともと全てを、世界を救おうなんて考える方が突拍子も無い事だったのか。
自分の大切な人だけを、守り支えていければ良いではないか。

静かに、暮らしていければそれでいいのかもしれない。
愛する人との、温もりに触れながら穏やかに、穏やかに。

彼女と共に店を切り盛りすれば、悲願であった料理人の道も開ける。
それだけで、確かに自分は十分に幸せだろう。

516 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:58:25 ID:MdxLGGAA0

それに自分が冒険で命を落とせば、あの人を守る人間はいなくなる。
彼女は心から悲しむだろう。
いや、知る術も無い。永遠に帰らぬ人を待ち続けるのだ。

しかし、それでも。

( ^ω^)「・・・・・・」

――――――――――――――――――

(‘A`)

――――――――――――――――――

517 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:59:44 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)

――――――――――――――――――

*(‘‘)*   (´・_ゝ・`)

――――――――――――――――――

( ^ω^)

――――――――――――――――――

ξ゚⊿゚)ξ

――――――――――――――――――

518 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:01:07 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)

――――――――――――――――――

J( ‘ー`)し (,,゚Д゚) (*゚ー゚)

――――――――――――――――――

( ^ω^)「・・・・・・ふー・・・・・・」

( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)「やるしかねえお」

( ^ω^)「イカダ・・・作るかお」

520 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:02:59 ID:MdxLGGAA0

そのとき。

ブーンの胸元が、緑色の光を放ち、輝き始めた。

( ;^ω^)「!」

懐をまさぐる。暖かみを帯びて、光る物がある。

( ;^ω^)「これは・・・」

( ;^ω^)「ツンにもらった――――――ペンダントだお」

それは、ラダトームで別れの前夜、ツンに貰った片割れのペンダントであった。
王家の魔力が込められたそれを、“王女の愛”と呼ぶのだと言う。

522 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:03:52 ID:MdxLGGAA0

――――――ラダトーム城

ξ゚⊿゚)ξ「!」

ツンの持つ片割れのペンダントが、光り輝く。
まるで何かに共鳴しているかのように。

523 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:05:00 ID:MdxLGGAA0

( ´W`)「む、どうした? ローラや」

ξ゚⊿゚)ξ「わかる・・・」

ξ゚⊿゚)ξ「ブーンが・・・私の力を必要としているわ」

ξ゚⊿゚)ξ(わたしと貴方は、いつも一つ)

ξ゚⊿゚)ξ(そうよ・・・ブーン。貴方はただ願えばいい。それだけでいい)

ξ゚⊿゚)ξ(そうすれば、きっとあなたの求める先へと――――――)

ξ゚⊿゚)ξ(  わたしの“愛”が、いざなうわ  )

524 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:06:03 ID:MdxLGGAA0

――――――リムルダール大陸沿岸

( ;゜ω゜)「 こ・・・ これは・・・! 」

ブーンの握るペンダントから、一条の光が伸びてゆく。

それが、海の中へと繋がっているのだ。

まるで何かを誘い導くかの様に。

525 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:07:16 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)「・・・・・・」

これが、いったい何を意味しているのか。

それがブーンには、心で理解出来た。
確信めいたものを感じる。

鎧を脱ぎ、重りを外す。

そして、荒波へと飛び込んだ。

光の指し示す方へと。

526 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:08:20 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)。°(・・・・・・)

ブーンは潜る。ひたすらに潜ってゆく。

暗く冷たい、水の中を。

泳ぎが得意だとは言え、急流の中。

かなり体力を消費する。

( ^ω^)。°(きっと――――――)

( ^ω^)。°(あるはずだお。きっと)

527 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:09:32 ID:MdxLGGAA0

光をなぞり、導かれてゆく。

息が苦しくなってきた。

帰りの分を考えると、そろそろ戻らねば厳しい。

深淵の海中でも、指し示す光は失われない。

そして、その光の当たる先に・・・

光り煌めく、“何か”を見つけた。

( ^ω^)(!!)

ブーンは、それをしっかりと手に取る。

そうして、すぐに浮上していく。

528 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:10:33 ID:MdxLGGAA0

、.;(;;^ω^);.; 「ぷはッ・・・!!」 ザバッ!

(;;^ω^)「・・・綺麗だお」

(;;^ω^)「これが・・・・・・」

ブーンの手の中には・・・キラキラと光り輝く、
美しく透き通った、結晶のような物が握られていた。

529 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:11:58 ID:MdxLGGAA0

(*^ω^)「づーさん!づううさあああん!!」

扉を、景気よく開ける。

瓜゚∀゚)「おや、ブーンじゃないか。一体どうした、そんな慌てて」

(*^ω^)「これ!見て下さいお!」

(*^ω^)「これがづーさんの言う・・・“虹のしずく”じゃないですかお?!」

530 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:13:14 ID:MdxLGGAA0

ブーンはづーに、透き通ったそれを見せた。

瓜゚∀゚)「む・・・」

瓜;゚∀゚)「・・・・・・おおっっ!? こ・・・これは」

瓜;゚∀゚)「紛うかたなき・・・ “虹のしずく” ではないか!」

瓜;゚∀゚)「これは・・・ 一体どうしたものだ!」

( ^ω^)「海から、ロトの勇者が使ったものを、探してきたんですお!」

瓜;゚∀゚)「な・・・なんと真か? そんな馬鹿な・・・いやはや」

531 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:15:11 ID:MdxLGGAA0

瓜゚∀゚)「いや・・・しかしどうあれ・・・これで」

瓜゚∀゚)「これに魔力を注ぎ込めば、魔島へと続く“虹の橋”を架ける事が出来る」

瓜゚∀゚)「よくやった、ブーン!」

瓜゚∀゚)「すぐにでも、これに魔力を注入する作業に入る。少々待っておれ」

( ^ω^)「お願いしますお!」

づーは、しずくの結晶をお持ち奥の部屋へと篭る。
ブーンは落ち着かず忙しない様子で、ただづーが出てくるのを待った。

532 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:16:18 ID:MdxLGGAA0

数刻後――――――。

瓜゚∀゚)「ふぅ」

( ^ω^)「づーさん。どうですかお!?」

瓜゚∀゚)「うむ、完成じゃ」

瓜゚∀゚)「 “虹のしずく” 、確かにここに再現じゃ」

( ;゜ω゜)「おお・・・」

( ;゜ω゜)「う・・・美しいお・・・!」

533 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:17:11 ID:MdxLGGAA0

ブーンは、づーから七色に煌めく石を受け取る。

古今東西のあらゆる美術品も、
これの輝きの美しさには、到底及ぶまいと思わせる程に。

瓜゚∀゚)「ただし、これは一度使用したものに魔力を継ぎ足したもの」

瓜゚∀゚)「橋をかける事は可能じゃが、本来もつ魔除けの効果は薄いかもしれん」

瓜゚∀゚)「橋を渡る最中に、空の魔物に襲われるという事も、十分に考えられる」

瓜゚∀゚)「そしてそれは、一つの難関になるであろうな・・・」

瓜゚∀゚)「それは覚悟しておくのじゃ」

( ^ω^)「・・・わかりましたお」

534 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:18:16 ID:MdxLGGAA0

しかしともあれ、こうして念願の虹のしずくを手に入れた。

ブーンのこれまでの苦労が、今ここに実る。

( ^ω^)「・・・・・・やったお!」

( ^ω^)「これで・・・竜王の島に・・・!!」

「おっと、そうはいかないぜ」

535 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:20:04 ID:MdxLGGAA0

( ;゜ω゜)「!?」

扉がギィと、ゆっくりと開き――――――ユラリと人影が現れた。

( ;^ω^)「あ・・・」

( ;^ω^)「お、おまえは・・・!」

536 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:21:35 ID:MdxLGGAA0

(・∀・ )

( ;^ω^)  「――――――モララー・・・・・・!!」

to be continued…!!

538 名前:名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:23:06 ID:MdxLGGAA0

( ^ω^)ブーンの今のステータス

LV23

ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて

今回登場した敵:なし


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