第32話

725 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:05:57 ID:AZA.8U2U0

第32話

726 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:09:08 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

逢魔が時に差し掛かろうとする夕刻の暗がりの中では、
焚き火の色が、いっそう良く映え、心を奪われる。

木々茂る深森の中で、ブーンは燻り今にも消えそうな炎を、
火を足すでもなく、ただじっと見つめていた。

727 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:12:06 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

( ^ω^) ピクッ

猪「ブルルルゥ・・・」フゴフゴ

目の前に、大きな猪が現れた。
鼻息が荒く、凶暴な目つきをギラリと光らせる。

明らかにこちらに敵意を見せている。

( ^ω^)「豚かお」

( ^ω^)「これはしめたお」

728 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:13:31 ID:AZA.8U2U0

ブーンは、ゆっくりと立ち上がり、剣を取る。

猪「ブロッフォオオ!!」

猪が突進してくる。

( ^ω^))「ふぅ」ヒュッ

ブーンはそれを容易に躱し、

(( ^ω^)「ふッ」ザン!

猛る猪を、横から一線の斬撃で断頭する。
首の無い猪は勢いままにしばらく歩き、のろりとよろけ、どさりと崩れ落ちた。

729 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:16:33 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「昨日から、碌なものを食べて無かったお」

( ^ω^)「久々の大御馳走だお!」

ブーンは、まず猪を大きな樹の枝に括りつけ、吊るす。
肉の首もとから、血がはたはた流れていく。血抜きだ。

その間に、加減の弱まった焚き火の薪の中に
炎の剣――――――ブーン剣を、突き立てた。
すると、たちまち火勢がぼうと強くなる。

( ^ω^)「ブーン剣・・・お前はやっぱり最高だぜ」 ホレボレ

細かい草や枝木を添えて、燃焼を安定させる。

730 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:17:45 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「さて・・・こいつを」

( ^ω^)「どう頂くかお」

ブーンは、肉の調理法を考える。

基本的な冒険者の心得として、野山中で獣肉を手に入れた場合は、
茹でるか蒸すかにした方が良いとされる。

何故なら、焼けば強い匂いが放たれ、
それは獰猛な動物や、魔物を引き寄せるから。

新鮮な肉ならば生で食うのも良いが、
万が一当たる可能性もあるし、何より熱を加えた方が旨い。

731 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:21:26 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

しかし、今ブーンがここに居る事の意味。

それは、修行の為である。

数日前から、このリムルダール付近で、山篭りをしている。
一つでも多く魔物と戦い、実戦での力を付ける為に。

ならば寄る魔物を怖がっても仕方ない。
むしろ、歓迎しなければ。

732 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:22:11 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「うーん」

( ^ω^)「よし、決めた」

( ^ω^)「焼くのと、蒸すので頂くかお」

結局、二つの調理法で食べる事にした。
近くの川のほとりから、水を汲んで来る。

使い古した鍋に、少しの水と腿(もも)の肉を入れ、
落とし蓋をし、火にかける。腹肉は、串をうって炙り始める。

焚き火が焼き豚の脂を飲み、バチバチと歌い火の粉を吐く。

734 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:24:03 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

モララーとの別れの際の言葉。

あの“満月”の約束を、ブーンは守ろうとしていた。

735 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:24:59 ID:AZA.8U2U0

満月といっても、空にはいつも暗雲が覆う。
月が満ちるのを確認する事が出来ないかもしれぬ。
つまり、暦の上で、満月の日まで、という事である。

しかし、何故かアレフガルドの月の満る夜の時期は、空が晴れやすい傾向にあった。

理由は解明されていない。
“満月の日”の時期は、竜王の魔力が弱まるからではないか、という説がある。

真偽は解らない。ただ、もし竜王討ちをかけるならば、
そうした信憑性のない話でも、鵜飲みすがっていくに越した事は無い。

実際に竜王と対峙するのは、満月の夜の次の日という事になる。
完全なる夜は、魔物の力を高めるからだ。

モララーは、そうした背景を見越して、この約束を交わさせたのだろう。

736 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:26:52 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

この期間は、己自身のレベル上げの他に
精神統一という点にも重きを置く。

居合いの要諦は鞘の内にあり。
心落ち着かざれば、太刀直ぐからずや。

揺るぎない覚悟を決めて、宿敵との決戦に望まねばならない。

737 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:27:51 ID:AZA.8U2U0

しばらくすると肉に火が入り、食べごろの匂いがふうわりと漂ってきた。

( -ω-)人 「頂きますお」

手を合わせ、食材に敬意と感謝の念を忘れない。
さて、肉はたっぷりある。遠慮する事など無い。

塩があったので、それで肉に味を付けて食う。

それと、山中で運良く見つけた、山わさびを添える。
皮を剥き、肉の付け合わせに、豪快にバキリと齧る。

( ^ω^)「ふぅお」

738 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:30:26 ID:AZA.8U2U0

鮮烈な香気と辛みが、肉の獣臭さを払拭し、
脂の甘みと、えも言われぬ滋味だけを噛み締められる。

次々に肉を口に放り込み、腹に収めてゆく。
空腹の自腹は、食べ続けながらもギュウギュウと音を鳴らす。

( ^ω^)「ふぅ、あち。はぐ・・・」

勢いつけて食べると、喉が火傷しそうになる。
水筒の冷たく清らかな水をグッと飲み、
山葵の刺激と肉の脂をも、すうっと洗い流す。

爽快感が、食道から胃に突き抜ける。
口内をさっぱりさせると、また肉を詰めんで行く。
その繰り返しだ。

( ^ω^)「ふうう・・・」 ギュビッ

(*^ω^)「うまい・・・」

739 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:34:16 ID:AZA.8U2U0

腹を満たし食べ終わると、ブーンは猪の生肉を幾つかの塊に分けた。

それを葉でくるんで、それぞれ別の離れた場所に埋める。
後日、また食べるときに取り出して食べるのだ。

こうしておく事で長期間、肉の保存が出来る。
また肉の熟成も進み、味が良くなる。

無論、野生の熊や狼などの獣に掘り返され、食われてしまうという事も多い。
それはそれで良い。それも、自然の理なのだ。

( ^ω^)(・・・・・・)

740 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:35:09 ID:AZA.8U2U0

(,,゚Д゚) 『・・・おおっ!これ、ブーンが作ったのか? すげーウマいぞ!!』

(*゚ー゚) 『ほんと、美味しい。さすがブーンは、喰いしんぼうなだけあるわ』

(*^ω^)『そうかお。いっぱいあるお、皆食べろお』

(=゚ω゚)ノ 『美味しいんだょぅ!いくらでも食べれるょぅ!』

( ^ω^)『でも、この豚一匹捕まえたのは良いけど・・・これじゃ余っちゃうお』

(,,゚Д゚) 『ブーン、そういう時はな。葉に包んで、地面に埋めとくと良いぜ』

( ^ω^)『おっ』

(,,゚Д゚) 『そうすっと日持ちするし、肉の味が良くなるんだぜ。父ちゃんが言ってた』

( ^ω^)『そうなのかお。覚えておくお』

741 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:36:38 ID:AZA.8U2U0

(*゚ー゚) 『こうして、みんなで集まっている時が一番楽しいわね』

(=゚ω゚) 『そうだょぅ。いつまでも、こんな時が続くといいょぅ!』

( ^ω^)『そうだお。皆と居れて、幸せだお!』

(,,゚Д゚) 『何お前ら恥ずかしい事いってんだよ』

(=゚ω゚) 『うるせーょぅ。ギコ、あの事、しぃさんに言っちゃうょぅ?』

(;,,゚Д゚) 『あ・・・あの事。どの事だ』

(*゚ー゚) 『・・・何?その話。詳しく聞かせて?』

(=゚ω゚) 『実はょぅ・・・』

(;,,゚Д゚)『ちょまーーーー!!』

( ^ω^)『・・・おっおっ!』

( ^ω^)『皆と居れて、幸せだお!』

742 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:37:33 ID:AZA.8U2U0

743 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:39:44 ID:AZA.8U2U0

ブーンは、山中を歩く。

食料と良景と、危険を求めて。

( ^ω^)

しばらく進むと、川を見つけた。
この森は、清流が多いのが良い。

渇きを潤せるのは無論、水辺には食料が多いからだ。
怪我を負えば、傷口を洗い、血も流し落とせる。

そういう意味でも、ここは修行の場として最適だった。

川の流れに沿って、下っていく。
背の高い木の多い所に出る。

744 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:41:17 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「これは・・・」

その中でも、とりわけ大きな樹があった。

この付近の山の中で、最も樹齢が高い樹だろう。
それに、大きな傷がついている。

( ^ω^)

ブーンはそっと、その傷に触れてみる。

745 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:42:35 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「・・・これは」

( ^ω^)「マーキングかお」

その傷跡は、獣によって付けられたものの様だった。
獣は、自分の縄張りを誇示するために、木々等に自分の爪痕を残すのだ。

しかしその傷は、今までブーンは見てきたそれらとは、全く大きさを異にする。

通常の爪痕の数倍はある。
という事は、その獣自体の大きさも、普通の獣の数倍はあるという事だ。

加えて、獣臭に混じる・・・魔の臭い。

魔獣か。

747 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:46:25 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「・・・・・・」

ブーンは、この辺りの山中を散策して見て、
他に獣のマーキングの跡が無かった事に、ふいに気付く。

つまり、この傷をつけた魔獣が、この辺りのボスなのだろう。
周辺を力で支配しているのだ。

余りにも力強く付けられた爪痕が、
獣の大きさと剛力を物語る。

( ^ω^)「なるほど。こいつは・・・」

( ^ω^)「山の主ってところかお」

749 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:51:49 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「・・・おっ」

ブーンは、先日埋めた肉を、地面から掘り返そうと、
肉を埋蔵した場所に来ていた。
が。

( ^ω^)「やっぱり、肉が掘り返されちゃってるお」

( ^ω^)「でも・・・」

750 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:54:07 ID:AZA.8U2U0

穴が大きい。
地面の抉られ方が、凄まじいのだ。

よほど大きな獣に掘り返されたのだろう。

そして近くに、動物の糞があった。
かなりの大きさだ。

( ^ω^))「・・・・・・」スン

( ^ω^)(まだ、糞が渇ききってない)

( ^ω^)(・・・・・・近くにいる、か)

平和的な鳥の声が、チヨチヨと聞こえた。

752 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:56:05 ID:AZA.8U2U0

リカント「グゥルアア・・・」

( ^ω^)「・・・・・・」

リカント「クルゥアッ!!」バッ!

(♯^ω^)「・・・ふッ!!」ジャクッ!

リカント「ウグルァ・・・」ドサッ

( ^ω^)「ふぅ」

753 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:57:59 ID:AZA.8U2U0

ブーンは熟練した。

この付近の魔物を相手取っても、危険無く撃退できる程に。
精神と剣が、最高に研ぎ澄まされている。

もう、雑魚ではブーンの相手にはならぬ。

約束の満月の日まで、あと数日。

そして、アレとも。

奴との間合いは、近づいてきているはずだ。
目の前の、巨大な足跡を見て思う。

( ^ω^)

( ^ω^)「さあ、果たして」

( ^ω^)「ご対面はできるだろうかお」

755 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:00:40 ID:AZA.8U2U0

そうして、日は経ち過ぎてゆく。

756 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:01:42 ID:AZA.8U2U0

ブーンは、自生している薬草の葉を
鍋でゴリゴリと擦り潰しながら、空の様子を思案している。

( ^ω^)(この風の感じ)

( ^ω^)(そろそろ、雨がきそうだお)

757 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:04:10 ID:AZA.8U2U0

薬草の擦りが終わるまで待って欲しい。
そう思いながら、手早く作業をする。

薬草の青々しい匂いが漂う。
飲み薬として消化が良い様に、水を加えて練る。
これは傷の塗り薬としても、薬効が高い。

だが、所詮は素人の調合。
腕のいい医師の作った薬には及ばないかもしれない、
等と考えつつ、葉を潰す。

擦り終わると、それを瓶に詰めた。

それらの作業が終わると同時に、ぽつり。

しとしとと雨が降り出した。

758 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:05:42 ID:AZA.8U2U0

ブーンは、あの“傷の大樹”の根元に腰をかけ、座す。

雨を除けるものは纏わない。

ただじっと、雨に打たれながら。

冷たさを、しんと感じながら。

(;;-ω-)

760 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:06:44 ID:AZA.8U2U0

風の臭いを。

空気の冷たさを。

川のせせらぎを。

木々のざわめきを。

地面の固さを。

土の匂いを。

頬を伝う水の感触を。

虫、鳥獣の鳴き声を。

雨の音を。

夜の帳を。

自分の形を。

自分の鼓動を。

762 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:08:30 ID:AZA.8U2U0

生命の息吹を全身で感じ、自然と一体化する。

無我の境地に在りながら、心奥では斬撃の炎を滾(たぎ)らせる。

(;;-ω-)

(;;-ω-)

(;;-ω-)

(;;^ω^)

(;;^ω^)「きたかお」

ズシャッ

763 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:10:09 ID:AZA.8U2U0

「  ゴルルルゥ・・・・・・  」

(;;^ω^)「お前と会いたかったお。やはりこの修行を完遂するには」

(;;^ω^)「どうしても、お前と会う必要があった」

キラーリカント「  ゴオゥルガガァアアアァッァァァアアァアアア!!!!  」

咆哮と共に、強い風が吹いた。

同時に、鳥が一斉に羽ばたく音も。

766 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:13:42 ID:AZA.8U2U0

通常の魔獣の、三頭分ほどはあるか。

巨体の魔獣は、ブーンを凄まじい咆哮で威嚇しようとする。

(;;^ω^)

しかし、ブーンの心は揺れない。

戦士は、不動の心を手に入れたのだ。

雨足は、激しさを増して。

それでも、互いを睨み合う眼は、水を伝えども閉じず。

雨は、強くブーンと獣の体を打ち付ける。

ブーンの剣が、雨に打たれてジリジリと蒸気を醸す。

767 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:20:38 ID:AZA.8U2U0

(♯^ω^)「・・・ハァッ!!」バシャッ!

キラーリカント「ゴアアアアッッ!!」

ブーンは剣から水を切らしながら、俊速の剣撃を放つ。

しかし、野生の速さはそれを凌駕する。剣は空を斬る。

二足で歩む虎の魔獣が、牙と爪を剥く。

(♯゜ω゜)) 「ふっ!!」

間一髪でそれを躱す。

頬から血が流れ、それが雨に流れた。

769 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:24:11 ID:AZA.8U2U0

キラーリカント「がアアアアアオラアアアアッッ!!」

(♯゜ω゜)「オオオオオオオオオオオおッッ!!」

獣は吠える。人も吠える。

互いの武器が、交錯した。

770 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:25:20 ID:AZA.8U2U0

771 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:27:42 ID:AZA.8U2U0

リムルダール――――――とある病院。

(´・ω・`)「はい、じゃあ次の方。どうぞ」

(´・ω・`)「やぁ。いらっしゃい・・・おや」

772 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:29:55 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「こんにちはですお、ショボン先生」

(´・ω・`)「ブーンさん。いやぁ。まあ、掛けなよ」

(´・ω・`)「しかし、男子三日会わざれば刮目して見よ、というが」

(´・ω・`)「君は会う度に、雄々しく成長しているように感じるね」

(*^ω^)「そ、そうですかお」

(´・ω・`)「して、今日は?どういう用件だい?
見たところ、重傷や病気もしていないようだけど」

( ^ω^)

773 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:31:13 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「明日から、出発します」

( ^ω^)「竜王のもとへ。挑みますお」

(´・ω・`)「!」

(´・ω・`)「・・・なるほど」

( ^ω^)「そこで、清潔な包帯と、先生のつくる
薬効の高い薬草を頂きに参りましたお」

(´・ω・`)「ふむ。わかった」

ショボンは、棚の方を物色して、幾つか取る。

775 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:32:50 ID:AZA.8U2U0

(´・ω・`)「はい。これが包帯と、薬草」

(´・ω・`)「この薬草は、特別に質のいい物を使ってる。
濃縮されているから、治癒効果も、即効性も充分だ」

(´・ω・`)「それと、これが“聖水”。貰い物だがね。
魔除けの効果があるから、これも持っていくといい」

( ^ω^)「おっ!ありがとうございますお、先生」

(´・ω・`)「それと、はい」

ショボンは、杯をブーンに渡す。

777 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:34:57 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)「おっ?」

(´・ω・`)「竜王に勝てる様になる、“お薬”さ」

トクトクと、色のついた水を注ぎ込む。
良い香りだ。

( ^ω^)「おっおっ先生、いいんですかお?まだ、仕事中ですお」

(*^ω^)「というか、院内にこんな・・・」

(´・ω・`)「いいさ。今日はそれなりに暇だし」

(´・ω・`)「それに僕も、一杯飲みたい気分だ」

(´・ω・`)「君の、勇気にあてられてね」

( ^ω^)「ショボン先生」

779 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:37:51 ID:AZA.8U2U0

(´・ω・`)「では、前途ある若者の、勇気を讃えて」

( ^ω^)「ありがとう、ございますお」

(´・ω・`)「・・・乾杯」

二つの杯が、ガチンとぶつかる。

ブーンは、万感の想いを込めて、杯の“薬”を一気に飲み干した。

780 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:40:42 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)

誓いの戦士、ブーン・ホライゾン。

その眼に、希望と勇気を携えて。

その胸に、覚悟と闘志を秘めて。

その刃に、炎と情熱を灯して。

――――――――――――いざ、出陣のとき。

to be continued…!!


782 名前:名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:45:02 ID:AZA.8U2U0

( ^ω^)ブーンの今のステータス

LV24

ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて

今回登場した敵

キラーリカント(山の主):リムルダーム周辺の山に住む、山の主。
リカントは二足歩行の虎に似た獣人だが、
通常のそれの何倍の巨躯を誇る。
強靭な爪と牙で、獲物を一息で八つ裂きにする。
竜王の魔香を強く浴びて進化した、変種だろう。


第32話」への1件のフィードバック

  1. Reply

    匿名

    面白い
    面白いんだけど、どうにも地の文がくど過ぎるんだよな
    せっかくの熱い展開も、地の文が無駄に格好つけ過ぎてて逆に冷めてしまう

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