103:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:03:51 ID:wCxLOavU0
エピローグ
105:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:05:55 ID:wCxLOavU0
竜王に囚われし勇者モナーが、見事魔の手を振り切り、このラダトームに生還した。
( ´∀`)
その知らせを受け、国中すべての人間が集まり、彼を盛大に迎える。
空を仰ぎながら、竜王討伐を成し得たのかと、人々は問う。
勇者がそれに然りと答え、さらなる歓声と喝采が浴びせられた。
我が子を抱き、笑顔で勇者の偉大さを讃えるもの。
涙をとめず嗚咽しながら、地につきそうなほど頭を下げて、祈りを捧げるもの。
酒瓶を片手に、大声で唄いながら全身で喜びを表すもの。
皆それぞれが出来る、およそ最大限の表現をもって、
伝説の光の勇者の凱旋を歓迎した。
106:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:07:50 ID:wCxLOavU0
「ああ、神様!やっぱり、ロトの光の伝説は本当だったのだわ!」
「流石は我らがロトだ、新たな伝説がまたここに生まれたぞ!」
「貴方様のおかげで、平和がもどりました!」
「この世界の、すべての人々の恩人だ!王様もきっとお喜びでしょう!」
村人「勇者さま、竜王を倒したときの気分はどうでしたか!?」
( ´∀`)「あ、いや・・・たしかに、竜王を倒したのは私だけれど・・・」
村人「いや、最高だ!素晴らしい、素晴らしい!」
( ;´∀`)「ちょ、あの・・・・・・」
村人「ロトの勇者、万歳!!」
「「「「「「「「 万歳!! 」」」」」」」」
109:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:09:34 ID:wCxLOavU0
モナーは流されるように国民に見送られながら、ラダトームの王宮へと向かう。
城内では楽団が素晴らしい音楽を奏で、勇者を迎え入れる。
( ´W`)「おお、モナー!」
( ´W`)「よくぞやった・・・よくぞやってくれた!」
ξ゚⊿゚)ξ「モナー様・・・ご無事で何よりでございます」
( ´∀`)「ありがたきお言葉でございますモナ」
110:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:12:00 ID:wCxLOavU0
( ´W`)「あの竜王を討つとは、ううむ、ううむ!」
( ´∀`)「己の使命を果たしたまで・・・そして・・・」
( ´∀`):o:: 「これが、竜王から取り戻した、“光の玉”でございますモナ」
( ´W`)「おお・・・!」
( ´W`)「“闇の竜つばさ広げる時、ロトの血をひく者来たりて、闇を照らす光とならん”」
( ´W`)「全ては、古い言い伝えのままであった・・・!そなたこそ、真の勇者じゃ!」
( ´∀`)「・・・・・・いえ」
111:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:13:19 ID:wCxLOavU0
( ´∀`)「実は、竜王の最期に剣を与えたのは私ですが・・・・・・」
( ´∀`)「本当の功績者は、私ではありませんモナ」
( ´∀`)「私のまえに、竜王と戦っていた者達が、二人いたのです。
我が剣は、最後の一押しをしたまで・・・」
( ´W`)「ふぅむ・・・ なるほど・・・そうじゃったか・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」
( ´W`)「いやしかし、そなたが竜王を倒したと言うのは事実じゃろう。
そなたが偉大な功績を残した事には違いないものだ」
( ´W`)「民草も皆、“ロトの伝説”に酔いしれ、またそれを望んでおる」
( ´∀`)「はい・・・」
112:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:14:54 ID:wCxLOavU0
( ´W`)「そして、光のロトの勇者モナーよ」
( ´W`)「この世界に平和を取り戻したそなたこそ、この世界を治めるに相応しい者・・・」
( ´W`)「わしに代わって王位を継ぎ、この国を治めてくれはしまいか?」
( ´W`)「そなたなら、立派に人を導ける。ついてゆかぬ者など、誰一人としておるまい」
( ´W`)「そしてどうか・・・わが娘、ローラをもらってやってはくれまいか」
ξ゚⊿゚)ξ
( ´∀`)「身に余るほど光栄なお話。ですが・・・・・・」
( ´∀`)「もし私の治める国というものがあるとするならば・・・」
( ´∀`)「それは私自身で探したいのですモナ」
( ´∀`)「また、さすらいの旅にでも出ましょう。
そうして、自分の手で、見つけ出しますモナ」
114:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:18:05 ID:wCxLOavU0
( ´W`)「ふぅむ・・・どうしても駄目か?」
( ´∀`)「決意はかたくございますモナ」
( ´W`)「そうか・・・無理に引き止めるわけにもいかぬ」
( ´W`)「惜しいものだが、そなたがそう言うのであれば、何も言えぬ。
しかし、素晴らしき伝説のあった事を、きっと皆が忘れまい・・・」
( ´W`)「皆よ、笛を吹け、太鼓をならせ!」
( ´W`)「この若者の未来に、大きな祝福を与えん!」
( ´∀`) ワ-ワ- パチパチパチパチ キャー
ξ゚⊿゚)ξ ドンドン パパパパー パパパパッパパー
115:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:19:45 ID:wCxLOavU0
モナーは、ひとしきり歓迎の宴でもてはやされた後。
喧噪を離れ、一人城の屋上へと佇んでいた。
( ´∀`)
そうして、酒の杯を片手に、風に吹かれながら空を眺める。
116:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:22:10 ID:wCxLOavU0
( ´∀`)
ξ゚⊿゚)ξ「モナー様」
( ´∀`)「・・・おや。ローラ姫様」
ξ゚⊿゚)ξ「ここにおられたのですね。皆が、貴方を探しておりました」
( ´∀`)「はは・・・いや。あまり大仰にもてはやされるのは、性分でもありませんで・・・」
( ´∀`)「それにしても、よく私の居場所がわかりましたモナね」
ξ゚⊿゚)ξ「はい・・・なんとなく」
ξ゚⊿゚)ξ「ここにいるような気がして・・・」
117:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:23:20 ID:wCxLOavU0
モナーとローラ姫は、ともに空を仰いだ。
( ´∀`)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「・・・モナー様」
( ´∀`)「はい」
ξ゚⊿゚)ξ「モナー様の前に、竜王と戦っていた二人とは・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「どのような者達だったのでしょうか・・・名前などは・・・」
119:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:24:50 ID:wCxLOavU0
( ´∀`)
( ´∀`)「一人は柔和な顔の体格のいい戦士・・・一人は痩せ形の黒衣の魔術師・・・」
ξ゚⊿゚)ξ(・・・・・・!)
( ´∀`)「残念ながら、彼等の名前を知る事は、叶わなかったモナ。けれど・・・」
( ´∀`)「彼らの死に際の顔は・・・なんというか・・・」
( ´∀`)「気高く・・・尊いものだったモナ」
ξ゚⊿゚)ξ
122:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:26:31 ID:wCxLOavU0
( ´∀`)
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξ「・・・モナー様」
( ´∀`)「はい」
ξ゚⊿゚)ξ「モナー様は、旅に出るのでございましょう。でしたらわたしを・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「わたしを、一緒に連れて行ってはくれませんか」
( ´∀`)「姫様を、旅に?」
ξ゚⊿゚)ξ「はい」
( ´∀`)「・・・魔の恐怖が無くなったとはいえ、旅路とは辛いものですモナ」
( ´∀`)「過酷なものでございます。それに、姫様は一国の王女・・・」
124:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:27:45 ID:wCxLOavU0
( ´∀`)「危険な冒険に、連れ出すわけには・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「旅なら、多少の心得はございますわ」
ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」
( ´∀`)「いえいえ・・・お父上も心配されますし・・・それに」
ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」
( ´∀`)「いや・・・でも・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ぜひ、お供しとうございます。連れて行ってくださいますわね?」
( ;´∀`)「・・・・・・」
ξ゚⊿゚)ξ
130:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:30:36 ID:wCxLOavU0
ξ゚⊿゚)ξ「モナー様・・・私は見たいのです。自分の目で、確かめたいのです」
ξ゚⊿゚)ξ「光に満ちあふれ、生まれかわった、このアレフガルドを・・・」
( ´∀`)「姫様・・・」
ξ゚⊿゚)ξ(ブーン・・・・・・)
ξ゚⊿゚)ξ(貴方が守り抜いた、広い世界の平和という美しさを・・・)
ξ゚⊿゚)ξ(感じたい)
ξ゚⊿゚)ξ(心から、味わってみたいの――――――)
( ´∀`)「・・・・・・」
132:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:31:59 ID:wCxLOavU0
かくして再び、このアレフガルドに平和の光が訪れる事になる。
そして伝説は紡がれる。
ロトの系譜である勇者モナーが竜王を討ち、この世界に光を取り戻した。
それは、紛れもない事実であり、彼の栄光は確かなものだった。
人々はその伝説を、畏敬と感謝を込めて語り継いでゆくであろう。
また、この世界に闇が訪れる時がくるのかもしれない。
例え仮染めの、束の間の平穏の日々だとしても。
今ここに生きる人々は、確かな安らぎの中で生きてゆけるのだ。
ロトの伝説と、ともに。
133:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:34:26 ID:wCxLOavU0
しかし、知っている。
134:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:35:17 ID:wCxLOavU0
爪゚∀゚) 「あー!極楽じゃ、極楽じゃ!」
爪゚ー゚) 「ふむ、これが温泉と言うものか。いいものだな」
爪゚A゚)「水があったけえ!ぬくい!」
爪゚ー゚)「こうして、賢者の三人が一堂に会する・・・いいものだな」
爪゚∀゚)「そうじゃのう・・・」
爪゚A゚)「ふえぇ・・・」
爪゚ー゚)「中々、気が合いそうだな・・・我々は」
爪゚A゚)「そうだのうお」
爪゚∀゚)「・・・のう。世界も平和になった事じゃし」
爪゚∀゚)「三人で、一緒に暮らさぬか?」
爪゚ー゚)「え?」
135:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:36:08 ID:wCxLOavU0
爪゚∀゚)「どうせ、三人とも身よりもなく孤独じゃろう。老い先も短い。
だから、一緒に寄り添って、仲良く暮らしてみんかね」
爪゚A゚)「おお、賛成・・・!定住するなら、このマイラがいいのう。温泉もあるし」
爪゚ー゚)「・・・ふふ」
爪゚ー゚)「それも、いいか」ニコリ
/ ,’ 3 「あー、ええ湯じゃのう・・・」
从’ー’从「あら、お爺さん方。湯加減どう?」
爪゚ー゚) 爪゚∀゚) 爪゚A゚) / ,’ 3 「「「「 最高!! 」」」」
136:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:37:26 ID:wCxLOavU0
この世界の、一部の人々は知っている。
138:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:38:50 ID:wCxLOavU0
(´・ω・`)「やぁ、この一杯はサービスだからまず飲んで落ち着いて欲しい・・・おや」
(´・ω・`)「君が来てくれるなんてね。
この店のレイアウトは、君のところを参考にさせてもらったよ」
(´・ω・`)「うん。本当に、始めてみてしまったよ」
(´・ω・`)「ちなみにこのお店、昼は病院、夜は酒場営業と分立制なんだ。
斬新だろう、ハハハ・・・」
(´・ω・`)「まぁね。大変だとは思う。でも・・・」
(´・ω・`)「これが僕の、“本当に”やりたい事だったからね」
(´・ω・`)「確かに英断だ。でも、後悔なんてしていないよ」
(´・ω・`)「平和にもなったしね。これも何かの機だと思ったんだ」
(´・ω・`)「うん・・・そうだな。それは・・・」
139:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:40:01 ID:wCxLOavU0
(´・ω・`)「僕に、“希望”を持つ事の素晴らしさを・・・・・・教えてくれた人間がいたんだ」
(´・ω・`)「人は、夢をみずには生きられないからね」
(´・ω・`)「それより、ここは酒場だ。話もいいけれど、お酒も飲んでみたらどうかな」
(´・ω・`)「一応、いいものはとり揃えてあるつもりだよ」
(´・ω・`)「さて、それじゃあ――――――」
(´・ω・`)「注文を聞こうか」
140:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:41:32 ID:wCxLOavU0
今、甘受するこの幸せが。
決して、ロトの勇者一人の手によって齎(もたら)されたものでは無いという事を。
142:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:43:27 ID:wCxLOavU0
( ´_ゝ`)「ほう。ここが、噂の宿屋か」
(´<_` )「何でも、素晴らしい按摩(あんま)のサービスつきとか」
(´<_` )「至高の癒しを味わえるとの事で、大絶賛を浴びているらしい」
(´<_` )「ほうぼうで有名になってる。観光客も多いそうだ」
( ´_ゝ`)「ここんとこかなり忙しかったからな・・・たまの慰安じゃー」
(´<_` )「そうだな・・・ところでアニジャ、炎の剣の銘なんだが・・・
あれ、今からでも変えたり出来ないかな?」
( ´_ゝ`)「よし、いくぞ!」
(´<_` )「無視すんなゴルァ」
146:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:44:36 ID:wCxLOavU0
( ´_ゝ`)「なるほどな・・・結構大きい家だのう」
(´<_` )「最近になって大幅に改築したらしいな。なんと主人は年端もいかぬ少女だとか」
( ´_ゝ`)「幼女!?」
(´<_` )「アニジャ、落ち着け。ま、早速入ってみよう」
l从・∀・ノ!リ人「楽しみなのじゃ!!」
( ´_ゝ`)「おお、イモジャ。ていうかいたんだ、そんなの」
(´<_` )「今更出てきても、もう出番ないからな」
l从・∀・ノ!リ人「ほんとはもっと早くでる予定だったのじゃ!忘られてたのじゃ!うわぁあん!」
150:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:46:40 ID:wCxLOavU0
そう、知っている。
自分達の安寧を、確かに守り抜いた人間達がいたという事を。
そして何の恐怖も存在しない、このアレフガルドで。平和の光のもとで。
それぞれの人生を、揚々と謳歌(おうか)していくのだ。
153:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:48:07 ID:wCxLOavU0
((*゚∀゚)っ 《ほっほっほいみ、ほいみっみぃー》ホワワ~
川*д川「ふわぁ~そこそこ、きもちいわぁ~・・・」
( ゚∀゚ )「女将さん、客室の掃除おわりましたぁー」
(‘e’)「夕飯の食事の準備もできておりまーす」
(*゚∀゚)「ほいほい!」
(#゚;;-゚)「そうしたら、次はお客さんの衣類の洗濯をお願いね。溜まってるから」
( ゚∀゚ )(‘e’) 「「うぃーっす」」
((*゚∀゚)っ《せっせ、うんしょ、ほいみほいみ》ホヨヨ
川*д川「あ~そこそこふぁ~、ぶるすこふぁ~・・・」
157:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:51:19 ID:wCxLOavU0
((*゚∀゚)っ(お師匠・・・ウチの宿屋も、こんなに繁盛するようになりました)
((*゚∀゚)っ(どんなに混んでも、お師匠の部屋だけは、いつでも空けておきます)
((*゚∀゚)っ(いつでも帰ってきて下さい。そしてまた僕に・・・)
((*゚∀゚)っ(“魔法”を、教えて下さい)
((*゚∀゚)っ(お師匠さま。いつでも、いつまでも)
((*゚∀゚)っ 「――――――まってます。」
川*д川「ほ、ほああ!ほああぁ~~~~っ!」ビクンビクン
160:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:53:12 ID:wCxLOavU0
これは・・・・・・歴史には記録されない、刻まれる事の無い――――――
勇敢に戦った、とある戦士達の物語。
161:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:54:31 ID:wCxLOavU0
ξ-⊿-)ξ
( ´∀`)(・・・・・・)
( ´∀`)(あのとき、私が彼処に辿り着く前に戦っていた、二人の戦士・・・)
( ´∀`)(彼らが竜王をあそこまで追いつめていなければ・・・
きっと竜王を討ち果たす事は出来なかったモナ)
( ´∀`)(彼らこそが真の英雄モナ。 彼らこそが、本当の――――――)
162:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:56:09 ID:wCxLOavU0
――――――“伝説の勇者”達だったんだモナ――――――。
163:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:56:59 ID:wCxLOavU0
164:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 22:57:50 ID:wCxLOavU0
(((((;=゚゚ω゚゚))))) 「ぃょょょょょよ~~~~う!!!!」
166:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:00:21 ID:wCxLOavU0
――――――ガライの街 『磯料理、タカオカ亭』
「ねえ、こっち酒2つ追加ーー」ワイワイ
「帆立のすり身と鰈の揚げ物!!」ガヤガヤ
「すいませんけど、ちょっと拭くもの下さい!」ガッチャーン
「タコと芋のスープに、海老のサンド頂戴~~」ワイガヤ
「おーい酒注いでくれーーー」ガヤワイ
(((;=゚ω゚)ノノ 「は、は、はいただいま~~~~っっ」バタバタ
((;=゚ω゚))「くわぁああ、なんなんだようこの忙しさはょぅ!」
((;=゚ω゚))「平和になったからって、みんなお酒飲み過ぎだょぅ!」
((;=゚ω゚))「多忙すぎて、目が回るょぅ!」
167:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:02:13 ID:wCxLOavU0
从;゚∀从「あーしんど・・・ ちょっと外いって、きゅーけいしてくるわ」
(((;=゚ω゚)))「ええ~~~ッ!? ハインさんがいなくなったら、誰が料理をつくるんですかょぅ!」
从;゚∀从「いーんだよ・・・ちょっとくらい待たしとけ」
从;゚∀从「それとも、お前つくってみるか」
(((;=゚ω゚)))「ぼぼぼ僕には無理ですょぅ!」
(((;=゚ω゚)))「っていうか、ハインさんのその体で、通常営業してること自体おかしいんですょぅ!!」
「ちょっと、こっちにお酒マダーーーー?!」チンチンドコドコ!!
(((((;=゚゚ω゚゚))))) 「ががががょょょょょょ
171:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:03:47 ID:wCxLOavU0
ハインは、店の裏口から外に出た。
从 ゚∀从「・・・ふぅ」
顔に伝う汗を、ぐっと拭った。
海が見える。
心地のいい潮風が吹き抜けて、彼女の柔らかな茶髪を靡かせてゆく。
穏やかな潮騒の中で、暖かな陽射しを帯びながら。
176:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:05:06 ID:wCxLOavU0
从 ゚∀从「あ、蹴った」
ハインはそっと、新たな生命を宿し、大きくふくらんだ腹を優しく撫でた。
その躍動に、思わず微笑ませられて。
从 ゚∀从 「はやくかえってこいよ」
从 ゚∀从 「ブーン」
179:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:06:40 ID:wCxLOavU0
从 ゚∀从
ハインは、空を見上げる。
彼女の美しい蒼い海のように澄んだ、その瞳に映るものもまた――――――
182:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:07:50 ID:wCxLOavU0
一点の汚れもない――――――どこまでも遠く澄みきった、紺碧の “青空” だった。
184:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:10:20 ID:wCxLOavU0
185:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:13:37 ID:wCxLOavU0
( ^ω^)ドラゴンクエストのようです(‘A`)
186:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:15:26 ID:wCxLOavU0
As a mark of respect for SQUARE ENIX and Dragon Quest.
(スクエアエニックス、そしてドラゴンクエストという偉大な作品に、敬意を評して)
( ^ω^) (‘A`)
And, to all the readers concerned with this tale.
(……この物語に関わった、すべて読者に対しても)
187:名も無きAAのようです:2012/03/30(金) 23:16:43 ID:wCxLOavU0
/\ー―、_ _/|>7~~>
< >-、 _ ̄ヽ^、 ̄ー、,―-、 ___ __ __ __ ,― ̄)/ ̄ _ / /
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ヽ ヽ ヽ ヽヽ、 ´、| || | | | (~l| .∩|| `’ | |∩|| ∥ || l二(_´ ̄)、ヽ/// |\/
ヽ ヽ ヽ_」 ヽ、 |~| || ” | | U || U || |.、 | |U|l、 || l二’,-:ニ/ / / メ,/ |
ヽ/ヽ _/ヽ | |__||__|~|__| `―-.^゙,ニフl.ニl、ロ b ∠、二’L_/(__/ | / /\|
< L- ̄/V二/´-'―`ー´` ̄ `ー' `―``―、__ノ|/ /
ヽ∠― ̄ \_/
( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)
THE END......!!!!
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